ヤグレーザー脱毛

ヤグレーザーとは、イットリウムとアルミニウムとガーネットを用いた固体のレーザーのことで、使われている複合元素それぞれの頭文字である「YAG」を取ってヤグレーザーと名づけられました。脱毛にはさまざまなレーザー機器が使われていますが、その中でもヤグレーザーは1064nm（ナノメートル）という一番波長の長い赤外線レーザーです。メラニン色素を持つ細胞だけに反応するという性質を持つ性質があるため、メラニン色素の多い色黒な人向けのレーザーであると言えます。

ヤグレーザーのメリット

このヤグレーザーは波長が長い分、メラニン色素に吸収されるエネルギーは少なくなって毛根への影響は弱くなりますが、その分、他のレーザー脱毛機器にはない特徴を持つことができています。メラニン色素に吸収されるエネルギーが少ないということは、それだけ肌への影響が少なく優しいということです。そのため、日焼けして黒くなった皮膚や色素沈着している部位、また皮膚が薄いIラインやOライン、乳首の周りなどにも安心して使うことができるのです。さらに太く濃い毛にも良く反応するため、男性のヒゲの脱毛にも高い効果を発揮します。

ヤグレーザーのデメリット

こうしたメリットがあるヤグレーザーですが、波長が長いために、他のレーザー脱毛と比較すると、脱毛効果が落ちるのがデメリットです。しかし、ヘモグロビンの赤い色素にも良く反応するという性質を持っているため、脱毛だけでなくシミやソバカスなどの治療に加えて、血管腫の治療にも用いられています。